スタックとは、複数のスイッチを1台のスイッチに見せる技術
機能
・設定情報やルーティング情報等をスタック内の全スイッチで共有することになる。
・物理的には複数のスイッチが1台の仮想的なスイッチとして動作する。
・スタック内の各スイッチごとの設定が不要。
構成
・背面にあるStack用のポートにスタックケーブルを接続して構成する。(Option製品)
仕組み
・スタックマスターが、スタック動作を制御し、スタックマスター以外のスイッチは、スタックメンバと呼ぶ。
・スイッチマスターは、以下の順番で選択される。
順番 説明
1 現在スタックマスターであるスイッチ
2 最高のスタックメンバプライオリティを持つスイッチ
3 デフォルトのインターフェイスレベルの設定を使用していないスイッチ
4 高いプライオリティ フィーチャ セットおよびソフトウェア イメージを組み合わせたスイッチ
① IP Service Feature/暗号化ソフトウェアイメージ
② IP Service Feature/非暗号化ソフトウェアイメージ
③ IP Base Feature/暗号化ソフトウェアイメージ
④ IP Base Feature/非暗号化ソフトウェアイメージ
5 MAC アドレスが最小のスイッチ
・スタックマスターは以下イベントが発生しない限り役割を維持します。
○ スイッチスタックがリセットされた
○ スタックマスターがスイッチスタックから削除された
○ スタックマスターがリセットされたか、電源が切れた
○ スタック マスターに障害が発生した
○ 電源の入ったスタンドアロンスイッチが追されて、スイッチスタックメンバシップが増えた。
・既存のスタック構成に新しくスイッチを追加す場合、電源OFFの状態でスタックケーブルを接続してから電源をONにします。
・コンフィグの同期は、定期的に全てのスタックンバは、スタックマスターからコンフィグのコピーを受信する。
スタックマスターが使用不能になるとスタックマスターの役割を引き受けたスタックメンバが最新のコンフィグを保持する。
最初の起動は、気を付ける事。
新規に構築する際は気にする必要はありませんが、他で利用していたスイッチをスタックに組み込んで一斉に起動したり、電源を入れたまま追加するとこのスイッチがマスターになって設定が変わってしまう可能性がある。
管理
・スタックメンバー番号は物理的な位置と揃えるようにする
・プライオリティを設定してスタックマスターを出来るだけ固定する
・追加、交換するスイッチの電源を切ってスタック接続する
・スタックを構成した時、スイッチを交換した時は必ずスタックマスターとメンバー番号を確認する
コマンド
show switch ・・・スタックマスターやスタックメンバー番号の確認(Switch#の数字左に*があるのが、スタックマスター)
制限
スタック可能な台数
Catalyst2960-Xシリーズ:8台
Catalyst3750-Xや3650シリーズ:9台
Catalyst2960-Sシリーズ:4台
スタックを構成するために、全てのスタックメンバーで以下の3点が一致している必要があります。
① IOSまたはIOS-XEのソフトウェアバージョン
② ライセンス
③ SDMテンプレートの設定
Reference
ネットワーク入門サイト ホーム > 設定編 > スタックの設定 - Catalyst
https://beginners-network.com/catalyst_config_stack.html
Catalyst - StackWise Plus
https://www.infraexpert.com/study/catalyst10.html
<確認途中>
Cisco-Cisco IOS リリース15.2(6)E 統合プラットフォーム コンフィギュレーション ガイド(Catalyst 2960-X スイッチ)
https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/switches/lan/catalyst2960x/software/15_2_6_e/configuration_guide/b_1526e_consolidated_2960x_cg/b_1526e_consolidated_2960x_cg_chapter_01000110.html