コングルーエンスモデル
D.A.Nadler and M.L.Tushmanが、1977年に発表された経営戦略と組織行動学を統合したモデル。
コングルーエンス(congruence)とは適合性、調和といった意味である。
組織をインプット、アウトプットそしてその間にある転換プロセスとフィードバックに構造化している。
マッキンゼーの7Sのベースとなった理論
VUCA:ブーカ
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニム(頭字語:頭文字を繋げて作られた語)。
1990年代後半にアメリカ合衆国で軍事用語として発生したが、2010年代になってビジネスの業界でも使われるようになった。
マッキンゼーの7S(McKinsey 7S framework)
組織を考える上で必要な7つの要素(経営資源)
マッキンゼー・アンド・カンパニーが開発した。ハードのSとソフトのSに分類される。
これら7つの要素は互いに影響しあう。企業の競争優位の確立には、そのビジネスに合わせて、これら7つをバランスよく備えることが重要であるとされる。
ハードのS・・・経営者が比較的短期間に変更可能でコントロールしやすいもの
1 組織構造 (Structure)
企業がどのように組織化されているか。たとえば、組織階層と上司部下の関係はどうなっているか、次組織が職能別か、事業部制になっているかなど。
2 システム (System)
管理システムや情報システムなどの仕組み、管理手続きがどうなっているか。たとえば給与制度、インセンティブ制度、業績評価システム、資源配分システム、経営管理システムなど
3 戦略 (Strategy)
競争優位の源泉は何か、戦略の優先課題は何か、どの分野にどのように経営資源を配分するかなどの戦略。
ソフトのS・・・その会社で働く人々によって決まるものであり、通常、簡単には変更できずコントロールしにくいもの
4 スキル (Skill)
社員や企業が持っている特定の能力。おこなっているビジネスに重要で、しかも競合他社にないスキルがあれば、競争優位を確立することができる。
5 人材 (Staff)
どのようなリーダーシップがとられているか、採用と人材育成の方法はどのようになっているか、どのような人材が何人いるかなど。
6 スタイル (Style)
組織の文化や経営スタイル
7 共有価値 (Shared value)
会社のよりどころとなる経営理念や価値観が浸透しているか。
Reference
組織開発研究会 » Blog Archive » ナドラー/タッシュマンのコングルーエンス・モデル(D.A.Nadler and M.L.Tushman)
組織マネジメントとは?知っておくべき組織の7S [マネジメント] All About
7Sとは - マッキンゼー提唱のフレームワーク | 分析手法・注意点・ポイント - 経営企画・マーケティング | ボクシルマガジン